先日バンクーバーで起きた事件について
先日、バンクーバーで起きた事件で、日本人男性が亡くなりました。
事件が起きたのは、夜中の3時過ぎ。
男性でも、暗くなってから一人で出歩くのは本当に危険です。
高校生の頃にバンクーバーに住んでいた私ですが、今回事件が起きた場所やその周辺は、当時から「絶対に近づくな」と言われていたエリアで、私は一度も行ったことがありません。
もちろん、バンクーバーには安全で住みやすい地域もたくさんあります。
ただし、場所による。
これは本当に強く言いたい
BC州のドラッグ問題と意味不明な政策
BC州ではドラッグが軽犯罪化されています。
その影響もあり、薬物中毒の人が非常に多い。
ダウンタウンには、看護師が常駐する「麻薬投与施設(安全な注射施設)」があります。表向きはドラッグ中毒者の命を守るためというですが、薬物中毒による死者数は年々増え続けています。
家賃がありえないほど高いBC州では、ホームレスになってしまう人も多いのです。
さらに、犯罪者を逮捕してもすぐ釈放されるシステム。
正直、カナダの政策は意味がわからないと思うことが増えました
万引きが「日常」になりつつある
最近は、スーパーやドラッグストアで堂々と大量に万引きしている人を見ることも珍しくありません。しかも犯人は、小綺麗な格好のティーンエイジャー、ピカピカの高級ピックアップトラックに乗ったお兄さんだったりします。
ホームレスの人がスーパーに入ってくることは、むしろ少ない。
また、頭にスカーフを巻いたおばさん達が物乞いをしていて、数時間後に高級車に乗った男が迎えに来る、という話も各地のスーパーで目撃されています。こうした組織的な犯罪グループが実際に存在すると言われています。
相手が武器を持っていたら危険なので、店員さんたちは何もしません。
カリフォルニアやNYのようになるのか?
サンフランシスコに行った時、ドラッグストアの商品が鍵のかかったケースに入れられていてとても買い物がしにくかったのですが、最近、この街のドラッグストアも香水などの高額商品を鍵付きガラスケースに入れ始めました!
念のため書きますが、私は治安の悪い地域に住んでいるわけではありません。
それでも、万引きを見かけるようになり、ホームレスの姿も明らかに増えました。
Naloxoneが落ちている風景
薬局では、OD(オーバードーズ)の際に使われる解毒剤Naloxoneが無料で配布されています。先日、公園のゴミ拾いボランティアに参加した時、林の中でNaloxoneの小さな瓶と注射器が落ちているのを見つけました。
また、住宅街の路地裏を歩いていた時にも同じものを目にしました。
その路地裏には、ホームレスのテントがいくつも並んでいました
カナダの治安はいいのか?
「カナダって治安いいですか?」と聞かれたら、私はもう「場所による」としか答えられません。
カナダに移住される場合は、国ではなく都市、都市の中でも地域レベルで、よく情報を調べてから住む場所を決めることをおすすめします。
「カナダだから大丈夫」
「先進国だから安全」
そんな時代では、もうないと感じています。

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