海外の「激安日本米」って本当?カナダで実際にチェックしてみた!

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カナダのT&Tスーパーで日本産のお米の値段を調査!本当に海外では安いの

最近SNSで話題になっている「海外のスーパーで日本米が激安」という噂。

「海外のスーパーの日本米、5kgで2000円台って本当?」
「コシヒカリが日本より安く買えるらしい!」

そんな声に驚きつつ、「カナダではどうなの?」と気になったので、カナダのアジア系大手スーパーT&Tに行って、実際に日本産のお米の値段をチェックしてみました。

カナダのT&Tスーパーで売られている日本米の種類と価格

T&Tの米売り場には、日本産のお米は少なく、台湾産やカリフォルニア産の日本米風品種が豊富に並んでいました。今日本でお米の価格が5kg4000円台らしいのですが、カナダで売っている日本産のお米の価格は日本より安いのでしょうか?

 

例えば、日本産のお米「富山産こしひかり」は5kgで28ドル29セント。

日本円に換算すると約2,944円(※1カナダドル=104円換算)。

海外で日本米が5kg2000円台で買えるというのは本当でした。

もちもち食感で人気の「富山産ミルキークイーン」は、5kgで47ドル60セント(約4,950円)。

最も高額だったのが、「魚沼産こしひかり」。

5kgでなんと63ドル99セント(約6,655円)という超プレミアム価格でした。

精米時期は去年の12月ごろということで、輸入米としては鮮度が高い部類ではないでしょうか。

一方で、カリフォルニア産こしひかり2kgは18ドル(約1,872円)。

T&Tのプライベートブランド寿司米6.8kgは21ドル39セント(約2,224円)と、カリフォルニア産のお米はカナダでもコストパフォーマンスがいいです。

そのほかにも台湾産のこしひかりなども売っており、富山産こしひかりよりも少し安価で売られていました。

海外で日本米が安く手に入るのは本当だった

SNSでは、アメリカで「日本米が安く手に入る」と話題になっていますが、ここカナダでも種類によっては確かに安く手に入るようです。

でも、これはちょっとおかしな話ですよね。輸出にはコストがかかりますし、関税や輸送費、流通マージンも上乗せされるはず。それなのに、海外の方が安いなんて、どこかで歪みが生じているとしか思えません。

一方で、日本国内では近年「アメリカ産カルローズ米」が安価な選択肢として登場し始めており、業務用や外食産業を中心にじわじわとシェアを伸ばしているそうです。

「米の国日本にいるのにアメリカ産の米を食べる」という不思議な現象が起きています。

なんとも皮肉ですよね。

日本で育った米が、日本人の食卓から遠ざかり、輸出先の海外で“手頃な価格”で売られている。

「地元で採れた野菜を地元の人が食べられない」という、農業先進国では時折見られる構図にも通じるものがあります。

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