移住・旅行前に知っておきたい夏のカナダ、山火事と煙害への備え

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カナダの山火事

カナダに住んでいると、夏になるたびに気になるのが山火事(wildfire)のニュースです。

特にブリティッシュ・コロンビア州やアルバータ州などでは毎年のように火災が発生し、その規模や影響も年々大きくなっているように感じます。

今年はサスカチュワン州、マニトバ州でも山火事が発生し、ヨーロッパにまでカナダの山火事の煙が到達したそうです。

山火事は自然現象?

カナダの山火事は、雷による自然発火や人為的な原因(放火、キャンプファイヤー、たばこの不始末など)で発生します。空気が乾燥しているため、燃え広がりやすいようです。

本来、山火事は森の新陳代謝を促す役割もある自然現象。

しかし、放火が原因の場合もあり、迷惑にも程があります。

数年前の夏には、カナダ史上最大規模の山火事が各地で発生し、数十万人が避難、広範囲で煙害が深刻になりました。私が住む地域でも空がオレンジ色になり外に出られない日が何日も続きました。

カナダ人夫いわく、こういったひどい山火事が毎年恒例になったのは最近のことだそうです。

健康への影響

山火事の煙はPM2.5などの有害物質を含んでおり、健康への影響も深刻です。

喘息や呼吸器疾患のある人はもちろん、健康な人でものどの痛みを感じることがあるので対策が必要です。窓も開けられず、暑い日にはとても辛いです。

大気汚染が特にひどい日は、外出を控えるよう政府からアラートが出されます。

私はiPhoneの天気予報で大気汚染のレベルをチェックしてから外出するようにしています。

空気が悪い時に外出しなければいけない時には、マスクをしたほうがいいと思います。ほとんどの人がしていませんが、私は大気汚染レベルがひどい日にはマスクを着用しています。

旅行者の方へ:夏のカナダ旅行と山火事について

カナダは夏でも涼しく、美しい自然が楽しめる魅力的な旅行先ですが、山火事シーズンの5月〜9月頃はいくつか注意点があります。

1. 渡航前に山火事情報をチェック

カナダ観光局の山火事情報サイト、各州の公式サイトなどで、旅行前に訪問先の州や国立公園の山火事マップを確認するのがおすすめです。

2. 予定していた場所が閉鎖されることも

国立公園やトレイル、ハイウェイが火災や煙の影響で急遽閉鎖される場合があります。可能であれば、旅行プランに代替プランや予備日を設けておくと安心です。

3. マスクや肌荒れ対策コスメの持参がおすすめ

空気が悪い地域では、マスクがあると快適に過ごせます。肌が弱い方は、肌荒れやアレルギーに対応したスキンケアや化粧品を持参するといいでしょう。短期滞在でも、山火事シーズンには体調管理、肌管理のために準備しておくと安心です。

4. 外での火の扱いには十分に注意

キャンプやBBQを計画している方は、各地域の火気使用禁止(fire ban)の有無を確認してください。違反すると高額の罰金が科せられることもあります。

山火事が「当たり前」になってしまったカナダの夏

カナダに住んでいて、夏になると必ず耳にする山火事のニュース。

寒い冬が終わりやっと暖かくなったと思ったら、山火事のニュースで正直萎えます。

年々その規模が大きくなっていて、スマホでエアクオリティと風向きを気にするのが、すっかり夏の恒例行事のようになってしまいました。

旅行者の方も、移住者の方も、カナダ旅行や移住が安全で快適なものになるよう、山火事のリスクや対策を少しでも知っておいてほしいと思います。私自身も、日々の天気予報だけでなく大気汚染レベルのチェック、マスクの常備(ユニクロの布マスク)をしています。

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