カナダ救急搬送された体験談|ER・救急車・医療のリアル

今回はカナダで、脱臼と骨折により救急車でER(救急外来)に搬送されたときの体験を書いています。
ちなみに外で思いっきり怪我をしたのですが、通勤ラッシュの時間帯だったためか、助けを求めてもほとんどの車は止まってくれませんでした。途方に暮れていると、10分ほどしたところで3人の方が車を止めて助けに来てくださり救急車を呼ぶことができました。
全く動けずスマホも取り出せなかったため、あの3人が助けてくださって本当にありがたかったです。
また会えたら、お礼にディナーを奢りたいくらいです。
救急隊の対応
救急車を呼んだ際に来てくれたEMS(救急医療サービス)の方々は、とても親切でした。
ただ処置をするというよりも、患者を安心させることを意識して接してくれているような雰囲気があり、不安な気持ちがかなり和らぎました。かなりパニック状態だったのですが、救急車に乗る前にはすでに落ち着いていました。
痛みが強い状態でしたが、イブプロフェンと笑気ガスで鎮痛処置をしてもらい、移動中の負担をできるだけ軽減してくれました。笑気ガスで気は紛れますが、救急車が揺れるたびに体が痛かったです。
ERでの流れ
病院に到着してからは、受付の方がやってきて住所や名前、電話番号などがあっているか、ファミリードクターの有無を聞かれ、待合室で待っていました。しばらくすると、名前を呼ばれ処置室に案内されます。
受付の人、ドクターやナースはとても親切で、説明もわかりやすく信頼できる対応でした。
最後に飲食をしたのはいつか、体重や薬のアレルギーなどを聞かれるので、しっかり答えましょう。
処置室に入ると、それぞれの分野のエキスパートたちが次々にやってきて、鎮痛処置、擦り傷など外傷の処置と破傷風ワクチン、医師の問診、レントゲン、麻酔科医がきて麻酔、整形外科医が脱臼骨折の処置、その後再度レントゲンを撮るという流れでした。
脱臼と骨折の処置は、寝ている間に15分ほどで終わりました。
ワンステップごとの待ち時間がものすごく長いですが、必要な検査や処置を順を追って丁寧に進めてくれたため、落ち着くことができました。付き添いの家族も処置室に一緒に入ることができたのはよかったです。
ただ、痛み止めをバンバン入れていても痛いため、「早く脱臼を治してくれ〜」と思うのですが、重症の患者さんが次々に運ばれてくるため、待ち時間はどうにもなりません。
その後の流れ
病院に着いてから約6時間ほどで、全ての処置が終わり、処方箋や今後の指示などが出され帰宅することができました。
着ていた服は脱ぐことができなかったので切られてしまい、着て帰る服がなかったため、何か貰えないか聞いたところソーシャルワーカーの方が服を持ってきてくれました。
手術が必要かなど今後については専門医から二日後に連絡がきたので、専門医のフォローアップの診察を受ける予定です。診察の予約日や時間は決められています。
カナダERの待ち時間について
今回は朝だったこともあり、待合室にいる人は4、5人と少なかったです。
そのため比較的早く処置室に案内され、そこで医師を待つ形で時間が経過しました。
ただし、そこから先は長い待ち時間がありました。
カナダの救急の待ち時間は、慢性的な医師・看護師不足などにより非常に長いと有名です。
日本でも救急に行ったことがありますが、そのときは待合室で4〜5時間ほど待った経験があります。今回の経験と比べても、重症度が低い場合は、日本とカナダどちらでも待ち時間は長くなるのだと実感しました。
午後に病院を出る時には座る場所がないくらい混んでいました。
あと、病院内がとても寒かったので、もし余裕があればジャケットなど持って行った方がいいです😅
会計と医療システム
治療が終わった後は、処方箋や必要書類を受け取り、医師の説明を聞いてから帰宅する流れでした。
カナダでは州のヘルスケアに加入している場合、ERの受診そのものに窓口での支払いはありません。
会計窓口に立ち寄ることもなく、そのまま病院を出ることになります。
処方薬がある場合は、処方箋を持って自分の好きな薬局へ行き、そこで薬を購入します。
救急車は後日請求
救急車の利用については別扱いで、後日請求書が自宅に送られてくるという説明を受けました。
実際に救急車の費用はけっこう高額になるため、これはカナダの医療制度の中でも注意が必要な点だと感じました。救急車代については、個人や職場で入っている保険でカバーされることが多いと思います。
我が家が入っている保険では、救急車代は100%カバーされるようになっていました。

カナダの救急医療を経験してみて
今回の経験を通して感じたのは、待ち時間は長いけれども、医療の質は高水準ということです。
- 救急隊員・医師・看護師は非常に親切で丁寧
- こちらの話や質問を親身になって聞いてくれる
- 痛みへの対応が早い
- 待ち時間は長くなることがある
- 会計のストレスはない(州保険に入っている場合)
- 救急車は有料で後日請求
カナダの救急医療スタッフへの信頼感はとても高く、安心して治療を受けることができました。

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